MARRAKESH
2007/06/07
今日は朝から具合が悪い。悪寒と腹痛。。恐らく熱がある。
朝食は取らず、カロリーメイトだけ食べて薬を飲み、10時頃ホテルを出た。
旧市街でゴールドのチェーンを買い、新市街へ行くバスを探す。
なかなか見つからずオロオロしていると「どうしたの?」
と声をかけてくれる人がいた。
どのバスで行けばいいのか聞くが難しかったので
結局タクシーを拾った。
プチタクシーはメーターを下げると、それ以上の金額を取らない。
チップをあげると殆どのドライバーがとても嬉しそうにする。
当たり前の顔をする人なんていない。
ベルギー人のオーナーがモロッコ中から集めて来たセンスのイイ小物を売る店で
シルバーのお皿を買った。
カラフルなポンポンの付いたタオル
ぐるぐるとまあるい刺繍の施されたランチョンマットやナフキン。
どれも素晴らしく可愛かった。
同じ通りにある店で、フェズの陶器を買った。
手書きの青い絵の描いてある陶器は、上部に銀の装飾が施してあった。。
昼食はまたまた同じ通りにあるカフェでパニーニを。しかしまた腹痛。。
13時頃タクシーでホテルに戻り、薬を飲んで休んだ。
今日はこのままおとなしく眠る。
MARRAKESH
2007/06/08
昨日薬を飲んでゆっくり休んだので、今日は具合が良くなった。
最後のマラケシュを思う存分楽しむ。
部屋を10時半に出、鍵を預けにロビーに行くと
「ヘイ日本!君は全然外に出ていないみたいだけど、大丈夫?」
ホテルの人が心配していた。
「具合が悪かったの」と言うと、悲しい顔をして何度も頷いていた。
外に出、クサビンモスクの裏通り、モロッコの庶民の生活の臭いがする通りで
写真を撮った。
初めて来た時は怖いと思っていたここも、今ではすっかり慣れ
ゆっくりカメラを向ける事ができた。
スークでも、オドオドせずに買い物ができた。
本当の価格は幾らなんだろう??と思いながら、一応値切ったりもして。
一度ホテルに戻り、伝統工芸館へ。
感じのいい男の子の居るバブーシュカ屋で、赤いのとローズピンクのを買った。
あと、陶芸のお店でSAFI産のお皿をいくつか。
館内のカフェは居心地がいい。
砂埃と排気ガスから逃れ、コカコーラライトを飲んだ。
この館内にも猫は居る。
黒い子猫の写真を撮ろうとしていたら
バブーシュカ屋の男の子が猫を呼んでくれた。
私が話しかけてもなかなか来てくれないのに。。。
モロッコは人間と動物の間が狭い。
皆会話が出来るのだと、、すごいなぁと思った。
モロッコで出会った笑顔の数々を思い出し
この国の魅力が徐々に理解できる様になった。
また来たいなぁと思った。
フナ広場で陶器を包む新聞紙を買い、いつもの店で水を買い、
ホテルに戻りパッキングをした。
陶器はギリギリ手で持てるサイズで一安心。
明日、駅まで向かう事を思うと気が重いけど、最後のマラケシュの夜
お腹は未だに調子が悪いけど
鶏肉のタジンを食べようと、ホテルのレストランに向かった。
いつも座っていたお気に入りの席。今日が最後だと思うと、少し寂しくなった。
またもや腹痛に襲われ、部屋に戻り、絵日記を描き、12時半にベッドに入った。
MARRAKESH ~ CASAABLANCA
2007/06/09
7時半に起き、絵日記を描き、9時15分、久しぶりの朝食を取った。
やっぱり激痛。。私のお腹はどうしちゃったの?
支度をし、11時20分に部屋を出、チェックアウトした。
外に出ると、フナ広場までリヤカーで荷物を運んでくれるホテルのおじさんがいた。いくらなんだろう??
「また法外な値段を要求されて、嫌な思いをするのはイヤ」一度は自力で行こうと思ったが、やはり頼む事に。
「いくら?」と聞くと「そんなのイイイイ」とおじさんは笑って手を横に振った。
荷物を運んでタクシーを呼んでくれた。
タクシーは50dhと言う。高すぎる。。。通常は10dhくらい。
一応30dhまで下げ、イイ人だったので40dh払った。
この荷物を運んでくれたおじさんの優しい笑顔、私は絶対忘れない。
いつも玄関先を掃いていた。
ホテルジュナンモガドールは
立地の面(メディナの中心に位置し、喧噪が凄まじい)
食事の面(何を食べても飲んでも腹痛。。)で、困る事が多かった。
でも、皆親切で温かく、それらは思い出すと言葉にならず
胸の奥が少し痛む程で。。
素晴らしいホテルに滞在する事が出来
色々な思いをこのホテルを通して味わう事が出来
本当に良かったと
カサブランカに向かう列車を駅のホームで待ちながら思った。
列車がホームに来ると、改札にいたおじさんが「あの電車だよ」と、
ベンチに座っている私の所まで教えに来てくれた。
コンパートメントの窓側に座り、車窓から見える砂漠の景色を写真に収めた。
徐々に建物が多くなり、カサブランカが近づいているのが分かる。
16時15分にカーサヴォワジャーに到着。旅を始めた駅のホームを見る。
怖くてびくびくしている11日前の私がそこに居る様な気がした。
短くて、とても長かった。
無事にここまでよく帰って来たなぁと、自分を誉めてあげたい気持ちになった。
駅のすぐ横のホテルにチェックインし、軽い食事をバーで取り、
残りの絵日記を部屋に戻って描いた。
明日はいよいよ帰国。30時間の旅が待っている。。。
MAROC ~ JAPAN
2007/06/10
朝8時に起き、朝食を取った。
ホテルのレストランには猫が沢山居て、ご飯をねだっていた。
その中の子猫はチーズのついたパンしか食べないと、側にいた女性が教えてくれた。
私も混ざってパンをあげた。
強く生きろ!!猫たち!!!
パッキングをして、9時40分にホテルを出、駅へ。
10時5分の列車はほぼ定刻にやって来た。
空港に向かう列車から、牛が仲良く寄り添っている姿が見え、微笑ましかった。
空港に着き、チェックインを済ませ、お茶を飲み、イミグレーションへ。
ドバイ行きの飛行機は1時間半遅れて離陸した。
ドバイに着いたのは、名古屋行きの飛行機が出るちょうどその時刻だった。
急いで次の搭乗口に向かうと、名古屋行きの人々を係員の人が集めていた。
どーやら乗れるらしい。。
ほっとしながら荷物のチェックを受け、飛行機に乗り込んだ。
名古屋行きの飛行機は2時間遅れて離陸した。
深夜のドバイ、輝かしい石油大国の夜景を眼下に見ながら。。
6月11日 18時30分、中部国際空港到着。
同日23時15分、逗子駅到着。
旅を終えて
「生きる為には仕方のない事がある」
道に横たわり、お金を頂戴と訴えて来る人々、、「働けばいいじゃん」仕事がないのだ。
観光客に群がり、タクシーを呼び止めたり、ガイドをしたがる少年達。
これが彼らの仕事なのだ。
鞭を打ちながら馬やロバを操る人々。可愛そうなんて思っちゃいけない。
仕事のパートナーなのだから。
「何をどうすればいいの?」「何もできなくてごめんなさい」
モロッコの伝統的な装飾と、どこか怪しげな雰囲気に憧れ、
いつか行ってみたいとずっと思っていた。
「スリッパを買いにモロッコに行こう」と思い立ってから、
チケットを手配し、旅のルートを決め、
現地の事情も分からないままホテルを予約し、出発の日まであっという間だった。
やっと辿り着いたこの国は、目を背けたくなる様な現実があちこちに転がっていて、、
それは、日本で生まれ育った私には受け入れられず、悲しくなって、
いつも心の中で解決できない思いを自問自答していた。
「全ての生き物が生きる事に一生懸命な国」
マラケシュのホテルの前にいつも居た病気の猫。初めて会った時、
もうすぐ死んでしまうのかと思うと
どうしたらいいか分からなくて泣いてしまった。
でも、毎日毎日会っているうちに、元気にご飯を探しに歩いている姿を目にし
「元気にこの街に生きてるんだ」と知り、嬉しかった。
「全ての生き物が神に近い所にいる」
1日に何度も流れる礼拝の号令。馬までも頭を下げ、祈りを捧げていた。
野良猫を簡単に呼ぶ少年。
列車の中でも祈りを欠かさない老人の話には、全ての人が真剣に耳を傾けていた。
私にもっと早く、勇気や受け入れる気持ちがあったなら、
もっと旅を楽しめたと思う。
びくびく怯えながら、体調を崩しては「なんで来ちゃったんだろう?」
と悲しくなった事が多かった。
でも、旅を終え、来て良かったと思う。
来なければ分からない事、知る事のない感情が沢山あった。
今は、モロッコという国を自分の感覚で触れられた事を、幸せに思う。